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破戒(2022)〜部落差別


破戒(2022)C〜部落差別

★数行で映画紹介しなければ
島崎藤村が1906年に発表した同名小説で、
過去に2度にわたって映画化
被差別部落出身である教師が同じ出目の活動家との出会い
や士族出身の娘との恋愛を経て、
理不尽な差別の現実と人間の尊厳の間で葛藤する姿

★ショウトしょうとSHORT

原作に忠実で
部落差別の実態
ハッピエンドがいいですね

★「破戒」のモデルとなった大江礒吉
明治34年(1901)に33歳で兵庫県氷上郡(現・丹波市)の
柏原高校(当時は柏原中学校と言っていました)の
2代目校長になった大江礒吉(ぎきち)。
礒吉は、部落生まれのために差別を受けましたが、
差別と戦いながら生き抜く。

★部落民
穢多(えた)は、中世から近世にかけて存在した被差別身分の呼称です。
鎌倉時代からみられる蔑称で、江戸幕府・諸藩が身分統制策を強化した
17世紀後半から18世紀にかけて全国的に普及しました。
穢多は、農業や死んだ牛馬の解体、皮革業、雪駄生産、雑業などをして生活していました。
また、犯罪者を捕らえたり牢番などの役人の下働きも役目として務めていました。
穢多は、江戸時代以降に被差別身分として固定化されました。
江戸時代には、穢多や非人(ひにん)と呼ばれる人たちへの差別が強くなりました。
住む場所や職業が決められ、結婚、服装、時には食べるものさえも規制された。

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★概要ネタバレは基本情報のあとに
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★基本情報
監督 前田和男
脚本 加藤正人
木田紀生
製作 東映
出演者 間宮祥太朗
石井杏奈
矢本悠馬
高橋和也
小林綾子
七瀬公
ウーイェイよしたか
大東駿介
竹中直人
本田博太郎
田中要次
石橋蓮司
眞島秀和
音楽 かみむら周平
制作会社 東映京都撮影所
(協力)東映ビデオ
製作会社 全国水平社創立100周年記念映画製作委員会
配給 東映ビデオ
公開 2022年7月8日

★概要ネタバレ
明治時代後期。被差別部落に生まれ育った瀬川丑松は
亡き父から決して自らの出目を隠し通せ、誰も信じるなと厳命された。

師範学校を出、信州・飯山の地で小学校の教師となった丑松は父の戒めを守り続け、
教え子や同僚教師たちに決して自らのことを語りませんでした。
そんな丑松は子供たちから慕われる存在でした。

そんなある日、丑松は下宿先の宿屋で理不尽な現実に直面しました。
丑松は宿の女将から、この宿には部落出身であることを隠して泊まっていた客がいたと告げられ、
世間体もあるので全ての部屋の畳を変えるから部屋を片づけてくれと言われました。

宿の外では裕福そうな老人・大日向が人力車に乗って宿を退散しようとしていましたが、
人々は大日向に出ていけと罵声を浴びせ、石を投げつけていました。
大日向が石にあたって怪我をしたのを目の当たりにした丑松はこの宿を出ていく決意をし、
新たに蓮華寺という寺に下宿することにしました。

この頃から丑松は活動家・猪子蓮太郎の著書に読みふけるようになっていました。
猪子は自ら被差別部落出身であることを公表しており、
生まれた場所だけでいわれなき差別を受ける理不尽な世の中に声を上げ続けていました。

同じ出目である丑松は猪子の新たな思想に共感し、心酔していくようになってきましたが、
師範学校からの友人であり学校の同僚教師である土屋銀之助は
そんな丑松の様子を大変心配していました。
丑松と銀之助が勤める学校の校長は保守的な考えの事なかれ主義者で猪子などの新たな思想を毛嫌いしており、銀之助は丑松に、校長には猪子の本を読んでいることを悟られないよう忠告しました。

ある日、丑松らの学校に東京から若き教師・勝野文平が赴任してきました。
文平は地方教育を司る行政官の甥であり、
かねてから丑松や銀之助を快く思っていなかった校長は
文平を重用するようになっていきました。

丑松らの先輩である老教師の風間敬之進はここのところ体調がすぐれず、
やむなく遅刻をすることが多くなっていました。
敬之進はあと数ヶ月頑張れば恩給がもらえることになっていましたが、
とうとう働くことが無理になって早期退職することになりました。
丑松は校長に、敬之進のこれまでの功績に免じて特別に恩給を出してやってほしいと
掛け合いましたが、校長は規則を盾に譲ろうとはしませんでした。

その夜、敬之進と酒を飲んだ丑松は、
蓮華寺住職の養女で丑松の世話をしてくれている志保の実の父が敬之進であることを知りました。
敬之進は元々士族の家系でしたが家は貧しく、
やむなく志保を蓮華寺に養子として出さざるを得ないほど困窮していました。
敬之進は現在日露戦争に出征している長男が戻って来れば少しは生活も安定すると話しました。

丑松は蓮華寺で暮らしているうちに次第に志保に惹かれていました。
しかし、丑松は父の戒めを思い出し、何も明かせぬまま彼女への募る想いを封じようと
努めていました。

そんなある日、丑松は市議会議員・高柳利三郎の妻が自分と同じ故郷、
すなわち被差別部落出身であることを知りました。
高柳の妻もまた丑松と丑松の父のことを知っていました。
数日後、高柳は蓮華寺にいる丑松のもとを訪ね、
妻の出自について黙っていてくれないかと持ちかけてきました。


やがて次の市議会議員選挙が近づいてきました。
校長は学校の総意として高柳の支持を表明しましたが、
この選挙には対抗馬として猪子が支持する弁護士も出馬していました。

丑松は猪子が全国各地を演説で回っていることを知り、
そしてこの飯山でも演説会を開くことを知りました。
かねてから猪子の新作が出る度に、自らの出自は明かさぬまま猪子に手紙を送り続けていた
丑松は猪子が泊まる宿に向かい、猪子の著作や思想に対する熱い思いをぶつけました。

猪子もまた丑松が自分のような出自の者にも対等に接してくれることに感激しました。
丑松はこの時も自らの出目を明かせずにいましたが、
次に会う機会があったら話したいことがあると伝えました。

丑松は猪子の演説会に行きました。
猪子は「人間はみな等しく尊厳をもつものだ」と人々に呼びかけ、
丑松は改めて強い感銘を受けましたが、
演説を終えた猪子は高柳が差し向けた刺客に襲撃されて命を落としました。

さらに追い打ちをかけるように、かねてから丑松を快く思っておらず、
志保に横恋慕していた文平が旧友との会話のなかで被差別部落に
瀬川という名の人物がいたことを知りました。
丑松が部落出身であることを薄々感じ取った文平は
銀之助以外の教職員らにこの学校に部落出身者がいるという噂を流し、
志保にも丑松の悪口を流しました。

猪子の死、志保への許されざる想い、
そしていつか自分の出目が明かされてしまうのではないかという
不安に丑松は押しつぶされそうになり、塞ぎ込むようになっていきました。

ある日、丑松の様子を常に気にかけてきた銀之助は
なぜ丑松と志保は互いに惹かれ合っていながら一緒にならないのかと尋ねると、
意を決した丑松はとうとう銀之助に自らの出目を打ち明け、
今まで黙っていたことを謝罪しました。
銀之助は驚きつつも、今まで無神経な発言で丑松を傷つけてしまっていたと謝罪した。

丑松は同僚や生徒たちに全てを明かす決意を固めました。
銀之助は早まるなと説得しましたが、
丑松は既に学校を辞め、飯山を離れる決意を固めていた。

教壇に立った丑松は、生徒たちに自分は被差別部落出身であると告白した。

自分は卑しいと言われる身ではあったけれども
みんなには常に正しいと思うことを伝えてきたと語る。
生徒たちも涙を浮かべながら丑松の話に聞き入り、
中には辞めないでほしいという生徒もいた。

学校を辞めた丑松は飯山の地を捨て、東京で再び教師として再出発する。
そこに銀之助が志保を連れて見送りに現れ、
志保は全てを知ったうえで丑松と一緒になるつもりだったと明かした。
丑松は志保と東京へ向かう。
THE END
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観た一万本の映画を整理中 解説付きで

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