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肉弾鬼中隊(1934)C〜そして誰もいなくなった


肉弾鬼中隊(1934)C〜そして誰もいなくなった

★数行で映画紹介しなければ
J・フォードが初めて戦争ドラマに挑戦した異色作。
第一次大戦中のメソポタミアを舞台に、
砂漠に迷い込んだイギリス軍中隊と、アラブ狙撃兵らの壮絶な戦い

★ショウトしょうとSHORT
邦題がピンと来ません。 
原題は「最後のパトロール」

コメディじゃなくてホラー系ですね。

アガサ・クリスティの「そして誰もいなくなった」の
戦争版ですね。

サンダース軍曹って、本作から名前が独り歩き?
========
★概要ネタバレは基本情報のあとに
========

★基本情報
THE LOST PATROL
スタッフ
監督:ジョン・フォード
キャスト
ヴィクター・マクラグレン
ボリス・カーロフ
ウォーレス・フォード
製作:1934年(米)
75分

★概要ネタバレ

物語の舞台は1917年、第一次世界大戦中のメソポタミア砂漠。
砂漠が広がる中、12人からなるイギリスの騎兵偵察隊が進軍を続けていました。
イギリス軍と敵対するアラブ兵は姿を見せず、毎夜イギリス軍への奇襲を繰り返していました。

偵察隊の隊長である中尉が銃撃を受け、帰らぬ人となりました。
どこかに潜むアラブ人の兵が中尉を狙撃したのです。
軍曹は隊の指揮を引き継ぎ、従軍の修道士であるサンダースに埋葬を指示しました。

サンダースは亡き中尉のために聖書の言葉を読み上げ始めますが、
軍曹はサンダースの朗読を中断させました。
軍曹はこれ以上死人を出すまいと出発を急ぎたいと考えたのです。
サンダースはこの軍曹の仕打ちに失望するのでした。

こうして進軍を再開した偵察隊でしたが、
軍曹は自分たちがどこにいて、どこ に進むべきなのかわからず、困り果てていました。
今回の任務の内容を知っているのは今は亡き中尉だけで、
曹は何も知らされていなかったのです。
軍曹は本隊がいる川を目指すことを決めます。

兵士たちは炎天下で徐々に体力を奪われていき、
貴重な馬が一頭亡くなるという不運にも見舞われました。
偵察隊はヤシの木の生えたオアシスを発見しました。

偵察隊が早速オアシスに向かうと、そこにはイスラム教の寺院がありましたが、
人の姿はありませんでした。
寺院があるにもかかわらず、まったく人気がないことに軍曹が違和感を覚える一方で、
兵士たちは歓喜しながら水場で体を洗い、夢中で水を飲んでいました。
軍曹はとたんに警戒心のゆるんだ部下たちを叱りつけ、
伍長のベルに偵察に向かうよう指示し、兵士たちを水場から引き上げさせました。

軍曹は隊員たちに日の出前の出発を指示、
兵士たちはオアシスに長居できないことを残念がりました。
そんな中、サンダースはこの場所は聖書に書かれた
「エデンの園」だと言って目を輝かせていました。

その夜、ピアソンという若い兵士が歩哨に立つこととなり、
残った兵士たちは寺院の中で休息をとりました。
兵士たちが故郷に残した家族のことについて語り合う中、
サンダースは一人窓から外を眺め、深刻そうな表情を浮かべていました。

同じ頃、軍曹はピアソンの様子を見に行っていました。
ピアソンは夜空に浮かぶ月に見とれながら、
「12時間後には同じ月が祖国を照らすと思うと、詩的に見えてきませんか」と口にし、
軍曹を微笑ませました。

軍曹が経歴について尋ねると、
ピアソンは陸軍省にいる叔父から将校になるよう勧められたものの、
自立を目指すために兵士に志願したことを明かしました。
その際、母親に泣かれたとピアソンが話すと、
軍曹は「おまえはいい。涙を流す人がいる」と返答し、その場を去って行きました。

翌朝、軍曹はピアソンの死体を発見しました。
ピアソンはナイフで刺殺されており、そのうえ、隊の馬はすべて姿を消していました。
軍曹はアラブ兵の手によるものだと確信し、
ただちに兵士たちに警戒態勢を取らせました。
すると、さらに悪い知らせが軍曹の元に届きました。
伍長のベルもアラブ兵の襲撃を受け、重傷を負っていたのです。

軍曹はサンダースにベルの世話を指示する一方で、ピアソンの埋葬を行いました。
軍曹はピアソンの剣を墓標代わりにして墓に立てるよう指示、「ヤツも喜ぶ」とつぶやきました。

仲間を失い、馬を奪われながらも、騎兵偵察隊の兵士たちは陽気さを忘れず、
冗談を言って笑い合っていました。
ブラウンという兵士がマレーシアで出会った女との思い出を語っていると、
そこに突然サンダースが怒りの形相を浮かべて乱入してきました。
「あんたの人生は堕落と争いと肉欲に満ちている」
サンダースは興奮しながら批判し、信仰を持つよう訴えてきましたが、
ブラウンは冗談を言ってろくに相手をしようとしませんでした。

すると、エイベルソンという兵士がサンダースに石を投げつけ、
これ以上説教をするなと非難しました。
ところが、ブラウンがこのエイベルソンの仕打ちを注意したため、
二人の間で喧嘩が始まりそうになりました。
ちょうどそのとき、軍曹がその場に駆けつけたため、
ブラウンとエイベルソンはすぐに和解しましたが、
サンダースは肩をガクンと落としたままベルの元に戻って行きました。

軍曹は砂漠に残った足跡から敵の数は少ないと判断、
今夜敵の偵察に行くようブラウンたちに指示しました。
すると、ヘイルという兵士がヤシの木に登ってあたりを観察すると提案、
早速ヘイル自身がヤシの木に登りました。

ヘイルは1キロ先に銃身の反射のようなものが見えると報告しますが、
その直後、一発の銃弾がヘイルの頭に命中、ヘイルはヤシの木から転落し、死亡しました。
ヘイルは故郷に妻と生まれたばかりの息子を残しており、
つい昨夜も仲間に家族自慢をしていました。

軍曹は助けを求めるために二人の兵士を川に派遣すると決めます。
くじ引きの結果、クックとマッカイという兵士がその夜オアシスを出発しました。
その際、兵士たちは万が一助けが間に合わないときのため、
家族への手紙をマッカイに託しました。

翌日、炎天下でエイベルソンは見張りをしていました。
暑さで視界がおかしくなる中、エイベルソンはオアシスから出て行き、
砂漠の向こうに見えた敵影に発砲しました。
次の瞬間、エイベルソンは砂漠に潜む敵から銃弾を受け、その場に倒れてしまいました。

事態に気づいた軍曹はすぐに兵士たちに一斉射撃を指示、そんな中、
モレリという兵士が危険を顧みずエイベルソンを救出しようと飛び出しました。
軍曹たちの援護射撃を受けながらモレリはなんとかエイベルソンを連れ帰りますが、
すでにエイベルソンは息を引き取っていました。

一方、寺院の中で休んでいたベルは戦闘に気づき、加勢しようと無理に立ち上がりました。
しかし、ベルは寺院を出たところで力尽き、帰らぬ人となりました。

その夜、二頭の馬が何かを乗せてオアシスに近づいてきました。
軍曹たちが馬に近づくと、馬にはクックとマッカイの死体が積まれていた。
二人の顔は残虐に切り刻まれており、

軍曹たちは変わり果てた仲間の姿に愕然としました。

クインキャノンという兵士が仲間の仇を取るため、一人走り出しました。
軍曹たちはクインキャノンを呼び止めようとしますが、
その声は届かず、クインキャノンは砂漠に潜むアラブ兵により射殺されてしまいました。

モレリが寺院の中で休んでいると、
サンダースが目を大きく見開きながら不気味な調子で話しかけてきました。
サンダースはクックとマッカイの死体について生々しく語り、
死んだ仲間の名前を一人一人読み上げると、「そしてヤツも行った」とつぶやきました。
モレリが何のことを話しているのかわからず困惑していると、
サンダースは「俺が救ってやる」と迫ってきました。
モレリはそんなサンダースが恐ろしくなり、
思わずライフルの銃口をサンダースに向けてしまいました。

軍曹が現れ、モレリに落ち着くよう指示し、
サンダースにはブラウンを起こすよう頼みました。
すると、サンダースは不気味な微笑みを浮かべ、
ブラウンが出て行ったと返答し、
書き残しがあると言って聖書を軍曹に手渡しました。
軍曹はブラウンの脱走をすぐに報告しなかったサンダースを責め、
代わりに見張りをするよう指示しました。
すると、サンダースは上機嫌になり、外へと向かいました。
その後、軍曹が聖書を開くと、
そこには死んだ仲間のために敵討ちをすると書かれていました。

翌朝、軍曹とモレリは二人で見張りをしました。
相変わらず炎天下が続く中、モレリはふと軍曹に女っ気がないことを指摘しました。
すると、軍曹はすでに妻が他界していると明かしました。

妻は自分の命と引き換えに息子を出産、息子が産まれてからしばらくの間、
軍曹は妻の死の原因が息子にあると考えていました。
ところが、次第に息子への愛情が芽生え
今では軍曹にとって息子はかけがえのない存在となったといいます。
息子の存在が戦う理由だと軍曹はモレリに誇らしげに語りました。

上空に突然一機のイギリス軍戦闘機が現れた。
戦闘機のパイロットは軍曹たちに気づき、オアシスの近くに着陸した。

軍曹たちはパイロットに危険を伝えようとしますが、
軍曹たちの合図に気づかず、「こっちに来るな」も聞こえないで
戦闘機から降りてしまう。
数歩歩いたところで、
パイロットは砂漠に潜むアラブ兵により射殺されてしまう。

助けを得られると期待していた軍曹たちが絶望していると、
サンダースが「おまえたちのせいだ。
私の祈りに答えた彼をおまえらが殺した」と叫び、暴れ始めました。
軍曹はサンダースを殴り、モレリにサンダースを縛りつけさせました。
寺院の中で縛られながら、サンダースは不気味な微笑みを浮かべ続けていました。

その夜、軍曹とモレリは見張りを続けていました。
軍曹は異常事態に対処しきれなかったことを悔い、
姿の見えないアラブ兵を腹立たしく思っていた。
アラブ兵の姿をどうにかして見たい
軍曹の頭の中はいっぱいになっていた。

軍曹はある作戦を実行しようと、
モレリとともに夜の闇に紛れて戦闘機に近づきました。
軍曹が戦闘機から機関銃を取り外し、燃料に火を放つと、
戦闘機はたちまち炎と煙に包まれました。
こうすることで、近くにいるであろうイギリス軍に気づいてもらおうと考えたのです。

翌朝、軍曹が一時寺院の中に戻ると、サンダースが姿を消したことに気づきました。
その後、軍曹とモレリはサンダースが砂漠をゆっくりと歩く姿を目撃しました。
サンダースの手には、木の棒で作られた十字架が握られていました。

サンダースはすぐにアラブ兵により撃ち殺され、
助けに向かったモレリも撃ち殺されてしまいました。
次々と部下を殺されるのを目の当たりにした軍曹は、
激怒して「出て来い」と叫びました。

軍曹は仲間たちの墓標の近くに大きな穴を掘った後、軍服に袖を通しました。
オアシスに着いてから長い間上半身裸で過ごしていた軍曹にとって、久々の軍服姿でした。
軍曹は自らの剣を抜き、さきほど掘った穴のすぐ近くに剣を立てると、
ヘルメットをかぶり、機関銃とライフルを手にしたまま穴の中に座り込みました。

数人のアラブ兵がオアシスにゆっくりと近づいてきました。
軍曹はようやくアラブ兵の姿を見れたと歓喜し、
笑い叫びながら機関銃で攻撃を始めました。

油断していたアラブ兵たちは次々と倒れていき、
軍曹は「見ろ、あそこだ、殺してやった」と叫び、
死んでいった仲間たちの名前を呼びました。
軍曹はアラブ兵の最後の一人と対峙して射殺した。

軍曹が歩いていると、イギリス軍の部隊がやって来た。
昨夜軍曹が燃えた戦闘機に気づき、駆けつけてくれたのです。
部隊の隊長から「部下はどこだ」と尋ねられると、
軍曹は呆然としながら指を指しました。
指の先には、墓標として立てられた六本の剣が太陽の光を受け、輝いていた。

THE END
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筆者の公式サイト
話題の映画とか一過性の映画でなくて、
100年経過しても名作と言われる映画を追いかける
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