その3 北ホテル~フランス男の恋愛至上主義、失恋は死に値する

北ホテル(1938)
フランス男の恋愛至上主義
あなたのためなら死んでもいいの三部作
「天井桟敷の人々」の監督カルネの作品
1.心中未遂した後の、男と女の違いが面白いですね。
女をピストルで撃って心中をはかる。
女は助かるが、男は刑務所へ。
男は自己嫌悪になり、女を冷遇する。
女は、ますます男が好きになる。 太宰的?
2.恋に破れて自殺
フラレタ男は、
殺し屋に、ピストルを渡して
射殺される、これはある意味自殺
3.アウレッティが三枚目
「天井桟敷の人々」で、謎の二枚目美女を演じているが
本作では完全三枚目ですね。
===========
★概要
パリの市中とも思えないほど静かなこの界隈に北ホテルがある
そこで繰り広げられるノンブルジョワ層の群像
心中事件、横恋慕、別れなど
★名セリフ

「カサブランカ」の原点みつけたり
「なぜ、さよならも言わずに消えた?」
「・・・」
「それはないぜ」
「だって・・・」
「分かっている。お互い様だ。
俺も戻ってきたからさ(元カノのいる北ホテルに戻ったから)」
「彼を、愛しているか?」
「ええ」
「幸せなヤツだな」
「ひとつだけ、信じて、(貴方と)行く気だったのよ」
「ああ、わかっている、君との3日間は楽しい思い出だ。
達者でな」
男は、北ホテルの元カノの部屋へ行こうとする。
「いっちゃ、駄目」
「なぜだ?」
「連中が・・・、ばれてるわ」(殺し屋が隠れている)
「そうか」
・・・・
男は、殺し屋にわざと殺される
★基本情報
原題 Les enfants du Paradis
監督: マルセル・カルネ.
原作と脚本
ウージェーン・ダビ作の同名小説にヒントを得て
アンリ・ジャンソンとジャン・オーランシュが協力して
ストーリーを書き、カルネが仕上げた。
出演:
アナベラ (Renee)
ジャン・ピエール・オーモン (Pierre)
ルイ・ジューヴェ (Edmond)
アルレッティ (Raymonde)
アンドレ・ブリュノ (Lecouvreur)
ジャーヌ・マルカン (Mme Lecouvreur)
シモーヌ (Jeanne)
ベルナール・ブリエ (Tremeau)
ポーレット・デュボー (Ginette)
アンドレックス (The Truck Driver)
アンリ・ポスク (Nazareth)
ルネ・ベルジュロン (Maltaverne)
スポンサーサイト