ロンドン、人生はじめます~概要ですが最後までネタバレ編
概要ですが最後までネタバレ
ロンドンから実話
未亡人のエミリーは
ロンドンの高級マンションに住んでいるが
税金などを返済できずに、マンション売却するかで悩んでいた。
気ままにボランティアをしながら、優雅な未亡人暮らし。
*
息子フィリップは、会食で「お金のこと大丈夫?」と尋ねます。
エミリー「あの人が亡くなってから、
どんどん請求書が送られてきて生活がもう火の車なのよ」
フィリップ「俺もいつまでも助けられないからな、海外赴任しそうなんだ」
「だから今日急に連絡したのね」
*
ある日
エミリーが夫の遺品を整理していると、アンティークな双眼鏡を見つけ、
ふと、屋根裏部屋の窓から見えるの緑の残る公園内を眺めた。
手作り小屋があり、1人の男を見つけた。
池で水浴びをしたり、外には野菜がたくさん栽培されていた。
ある日、男が何者かに襲われている現場を目撃して、警察に通報した。
それから、その男のことが心配になったエミリーは、
公園内に入り、男と出会う。
巨漢な男はドナルドと名乗った。
ドナルドはエミリーに17年前からここに住んで、自給自足の生活をしていると言った。
不動産開発会社の標的となり、不法占拠として立ち退きを迫られていた。
小屋を壊されたり、落書きをされるなどの嫌がらせを受けていることも話しました。
*
エミリーは、小屋での夕食に誘われて、親睦を深める。
ある日、夫のお墓まいりにへ向かったエミリー。
お墓にお花を手向けると、
「なんで女の人と!しかも、亡くなってからわかるなんて!」、
罵倒しながら靴を脱いでお墓に投げつけた。
*
ドナルドは、
アイルランドで農場を経営してた家で育ったこと、早くに両親を亡くし、
逃げるように放浪してロンドンに着き、
カフェで働いていた女性と一緒になったこと、
その女性もガンにかかり死ぬ前に逃げてしまったことなど語った。
そんな2人が小屋に帰ると、
小屋が壊されていた。
エミリーは、自分のマンションの屋根裏部屋へ連れて行く。
そこで、肉体関係に。
*
ドナルドの立ち退き裁判が始まった。
不動産開発会社の弁護士は、
ドナルドに向かって「17年そこに住んで来たと主張するなら、
17年分の固定資産税、所得税を払いそして地域への貢献などを全てやって来たのですね。
払っていないのなら、今17年分を遡って払うつもりですよね」と主張。
ドナルドは、
「自給自足の生活をしてきた!誰にも迷惑をかけてない!
そこらにいる金持ちが出すゴミ、
年間その処理費用、俺は何も必要ない!!」と反論。
裁判官が「何よりも被告人が17年前から住んでいる証拠を提示しない限り、
被告人の主張を立証することができません」と述べる。
証人登場。
「こいつの家に運んだよ」
裁判官「証人に聞きます。あなたは被告人の家に17年前にオーブンを運んだのですね。」
証人「はい、運びました。」
「なぜ憶えているのですか?」
「喧嘩したからです。運んだ後、こっちに置けだの釘付けしろだの注文がうるさくて」
弁護士「なぜ手伝ったのですか?」
「俺もホームレスだったからです」
弁護士「では、どうやって17年前を立証しますか?ただの記憶だけでは。
証明にはなりませんよ」
「ここに病院に行った領収書がある!
釘を打ったときに、神経と筋肉まで打ち付けて、そら!もう痛くて痛くて!」
病院で治療した領収書を提出。
領収書を見つめる裁判官は「被告の居住権を認めます」と判決を下した。
*
2人で小屋で穏やかに過ごす中、
エミリーは「私も歳をとるわ。この生活を続けることはできない。
あなたとの、これからを考えたい」
「俺は、この生活に信念を持っている。一生変える気はない」
それを聞いたエミリーは、
マンションを売り、借金を返して、
田舎に行き、一軒家に引っ越す。
そこは、自然に囲まれ、鶏が庭から駆け出す。
川辺で、
あの小屋を積んだ船がやってくる。
「ドナルド、どうしたの?」
「船と引き換えに売ったよ。あの土地を400万ポンドで」
「そう。なぜ? ここに?」
「言い残したことがある。愛している」
2人の生活が始まる。
THE END
.
スポンサーサイト