羅生門(1950)C〜芥川龍之介の『藪の中』
羅生門(1950)C〜芥川龍之介の『藪の中』
★数行で映画紹介しなければ
芥川龍之介の短編小説『藪の中』を原作
★ショウトしょうとSHORT
今昔物語集を下敷きにした芥川の作品
過去を回想させる黒沢独特のカットシーンは秀一ですね
4つの証言
三船 戦って死亡
京マチ子 京マチ子が刺殺
死人の口添え巫女 自殺
志村喬 戦って死亡
再見すると死人の証言は荒唐無稽
========
★概要ネタバレは基本情報のあとに
========
★基本情報
監督 黒澤明
脚本 黒澤明
橋本忍
原作 芥川龍之介
『藪の中』
製作 箕浦甚吾
出演者 三船敏郎
森雅之
京マチ子
志村喬
千秋実
音楽 早坂文雄
撮影 宮川一夫
編集 西田重雄
製作会社 大映京都撮影所
配給 大映
公開 1950年8月26日
上映時間 88分
★概要ネタバレ
平安時代の京都。崩れかけの羅生門へ、1人の下人が雨宿りするため走り込みます。
杣売りと旅法師がすでに雨宿りしていて、「分からない」という言葉を繰り返しつぶやく。
何がわからないかと、下人が事情を聞くと、2人は証人となった裁きについて語り始めまた。
裁きの事件はは、山の中で起こった強姦と殺人だった。
事の発端は、林の中に入った杣売りが、侍・金沢武弘の死体を発見したことです。
杣売りが検非違使へ届け出て、取り調べが始まりました。
まず、旅法師が呼ばれ、旅の途中の金沢を見たと証言。
その時、金沢は妻の真砂と一緒でした。
犯人が捕まります。京都でも名の通った盗賊の多襄丸で、腹痛で倒れているところを捕らえられる。
多襄丸は女・真砂を強姦し、「生き残った者の妻になる」という希望により、
金沢と決闘をして勝ったのだと主張。
真砂は決闘の間に逃げてしまったと供述します。
続いて、現場から姿を消していた真砂が取調べの場に連れてこられ、
「強姦のあと多襄丸は逃げた。その後、夫が自分を軽蔑の目で見るため、耐えられず刺殺した」と供述。
そして巫女が呼ばれ、死んだ金沢の霊が彼女に乗り移って証言。彼によると、強姦のあとで真砂は金沢を殺すように多襄丸に懇願。それを聞いて多襄丸は呆れ果て、金沢に真砂の処分を訊ねてきたというのです。真砂は逃げ、多襄丸も姿を消した後、金沢は自刃したのでした。
3人の供述が全く食い違い、一体真実はどうだったのか、
分からない。
事件の様子を目撃した杣売りの話では、
強姦後、多襄丸は真砂に妻になってくれと頼みました。
真砂は断り、自分を軽蔑した目で見ている金沢の縄を解き、
多襄丸を争わせたのです。
多襄丸が勝利したが、
真砂はどこかへ逃げてしまった。
話を聞いていた下人が、「金沢の刀と短刀はどうなった?」と杣売りに訊ねた。
杣売りは刀を盗んでいて、事実を隠していた。
下人は雨が止んだと知ると、そばに捨てられていた赤ん坊の衣服を盗んで立ち去ります。
杣売りは残された赤ん坊を引き取る事を決意。
自分も赤子を抱いて羅生門を離れます。
「人間の本性は汚いが、ここに希望がある」と言いたげな表情でした。
THE END
=====
筆者の公式サイト
話題の映画とか一過性の映画でなくて、
100年経過しても名作と言われる映画を追いかける
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★数行で映画紹介しなければ
芥川龍之介の短編小説『藪の中』を原作
★ショウトしょうとSHORT
今昔物語集を下敷きにした芥川の作品
過去を回想させる黒沢独特のカットシーンは秀一ですね
4つの証言
三船 戦って死亡
京マチ子 京マチ子が刺殺
死人の口添え巫女 自殺
志村喬 戦って死亡
再見すると死人の証言は荒唐無稽
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★概要ネタバレは基本情報のあとに
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★基本情報
監督 黒澤明
脚本 黒澤明
橋本忍
原作 芥川龍之介
『藪の中』
製作 箕浦甚吾
出演者 三船敏郎
森雅之
京マチ子
志村喬
千秋実
音楽 早坂文雄
撮影 宮川一夫
編集 西田重雄
製作会社 大映京都撮影所
配給 大映
公開 1950年8月26日
上映時間 88分
★概要ネタバレ
平安時代の京都。崩れかけの羅生門へ、1人の下人が雨宿りするため走り込みます。
杣売りと旅法師がすでに雨宿りしていて、「分からない」という言葉を繰り返しつぶやく。
何がわからないかと、下人が事情を聞くと、2人は証人となった裁きについて語り始めまた。
裁きの事件はは、山の中で起こった強姦と殺人だった。
事の発端は、林の中に入った杣売りが、侍・金沢武弘の死体を発見したことです。
杣売りが検非違使へ届け出て、取り調べが始まりました。
まず、旅法師が呼ばれ、旅の途中の金沢を見たと証言。
その時、金沢は妻の真砂と一緒でした。
犯人が捕まります。京都でも名の通った盗賊の多襄丸で、腹痛で倒れているところを捕らえられる。
多襄丸は女・真砂を強姦し、「生き残った者の妻になる」という希望により、
金沢と決闘をして勝ったのだと主張。
真砂は決闘の間に逃げてしまったと供述します。
続いて、現場から姿を消していた真砂が取調べの場に連れてこられ、
「強姦のあと多襄丸は逃げた。その後、夫が自分を軽蔑の目で見るため、耐えられず刺殺した」と供述。
そして巫女が呼ばれ、死んだ金沢の霊が彼女に乗り移って証言。彼によると、強姦のあとで真砂は金沢を殺すように多襄丸に懇願。それを聞いて多襄丸は呆れ果て、金沢に真砂の処分を訊ねてきたというのです。真砂は逃げ、多襄丸も姿を消した後、金沢は自刃したのでした。
3人の供述が全く食い違い、一体真実はどうだったのか、
分からない。
事件の様子を目撃した杣売りの話では、
強姦後、多襄丸は真砂に妻になってくれと頼みました。
真砂は断り、自分を軽蔑した目で見ている金沢の縄を解き、
多襄丸を争わせたのです。
多襄丸が勝利したが、
真砂はどこかへ逃げてしまった。
話を聞いていた下人が、「金沢の刀と短刀はどうなった?」と杣売りに訊ねた。
杣売りは刀を盗んでいて、事実を隠していた。
下人は雨が止んだと知ると、そばに捨てられていた赤ん坊の衣服を盗んで立ち去ります。
杣売りは残された赤ん坊を引き取る事を決意。
自分も赤子を抱いて羅生門を離れます。
「人間の本性は汚いが、ここに希望がある」と言いたげな表情でした。
THE END
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筆者の公式サイト
話題の映画とか一過性の映画でなくて、
100年経過しても名作と言われる映画を追いかける
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