グッド・シェパード~概要ですが最後までネタバレ編
概要ですが最後までネタバレ
CIAの誕生
第二次世界大戦で、米国はドイツに参戦をきめる
米国にも諜報機関が必要と感じ、英国の諜報機関から学ぶ。
学んだのが、主人公のエドワード。
第2次対戦が終わると、それまでの活躍で、エドワードはCIAで上層部にいる。
「ピッグス湾事件」に失敗。
キューバのカストロ政権を倒すためにアメリカが行った軍事侵攻。
国際世論の非難をかわすため、侵攻軍の兵士は全員、亡命キューバ人から成っていた。
作戦の特徴は、計画から実行まで全てCIA(アメリカ中央情報局)の主導で行われた。
しかし、海岸線でキューバ軍の反撃に遭い、わずか3日で全滅させられてしまった。
情報専門家のCIAが主導したくせに、情報漏れが起きたのが原因であった。
本作では、エドワードの息子が漏らした。
情報漏れは史実ではありません。
===
詳細
敗戦国ドイツにソ連の魔の手が伸びていました。多くの国が2つの大国の脅威の前に分断されてしまいます。
しかし両国は全く交流がなかったわけでありませんでした。ソ連とエドワードの所属するCIAは秘密裏に取引し、ロシア人の亡命や収集困難な互いの国の情報の調達をしていました。そしてアメリカはソ連の協力国キューバに攻撃を仕掛けようとしますが、敵に情報が漏れ、作戦は失敗。
エドワードのいる部門に二重スパイがいるのではないかと疑われてしまいます。
彼にはその裏切り者の目星がついていました。
そんな折り、彼の元にあるものが届きます。白人男性と黒人女性がベッドで交わっているモノクロ写真と、その音声を録音したものです。CIAの解析によって数週間で場所を特定するまでに至りました。アフリカのとある町の一室で、彼は見てしまいました。自分が息子にあげたはずの船の置物です。その瞬間、写真の人物が二重スパイなどの渦中の人物ではなく、あるいは裏切り者でもなく、その土地に赴任した自分の息子エドワード・ジュニアであることを悟ります。
ソ連の取引関係者による監視で撮影された写真がエドワードの元に送られていたのでした。
テープと写真の解析が出た。写真に写っているのは、エドワードの息子で、相手の女性は息子が結婚しようとしている黒人女子であった。キューバのビッグス湾という上陸地点を漏らしたのは、息子だった。
エドワード・ジュニアは、父らが話している会話を偶然聞いてしまって、これを寝物語に云ってしまったのだ。この黒人こそソ連のスパイであった。
テープと写真の分析結果、写真の場所は、コンゴのレオポルドヴィルであることが分かり、エドワードは現場に向う。そして、ついに写真の部屋を見つける。天井の壁には隠しカメラの跡があった。
そこへ15年にわたって腹の探り合いをしていたソ連の諜報員シャンコがあらわれる。隣室の盗聴部屋も明かす。ソ連が諜報活動したことをばらす。
エドワードは、国を守るか、息子を守るかの選択をせまられる。
そして、ワシントンの教会での息子の結婚式の日。息子達は花嫁の到着を待っている。しかし、花嫁はコンゴからの飛行中に空から落とされ死亡する。ウェディングドレスが空から舞い落ちる。
教会の前で待っているエドワードのもとへ死亡の報告が入る。息子は悲しみ泣いて父に、まさか父さんがと聞くが、エドワードは黙って抱擁する。
エドワードは、父の遺言を始めて読む。そこには、母や妻が幸せに普通に暮らすよう書かれていた。エドワードは、これを燃やして、任務へ戻る。
たとえ別居し、自分にほとんど関係がないとしても国民として、そして息子としてエドワードはジュニアを守りたいと感じていました。
ジュニアは間近に先の写真の黒人女性との結婚を控えていましたが、ソ連の息がかかっていたこと、そしてなにより黒人女性ということで
エドワードが彼女を飛行機からの落下事故に見せかけ殺してしまいます。
彼の元に再びしばらくの平穏が戻りました。
彼は南米の共産主義者と金のやりとりをしていたCIAの裏切り者を追放し、同僚と再度CIAの再構築に携わることになったのです。
==========
キューバ側に上陸地がばれたのは、本作のようなハニートラップじゃなくて
「ピッグス湾事件」とは、キューバのカストロ政権を倒すためにアメリカが行った軍事侵攻である。国際世論の非難をかわすため、侵攻軍の兵士は全員、亡命キューバ人から成っていた。この作戦の特徴は、計画から実行まで全てCIA(アメリカ中央情報局)の主導で行われたことである。しかし、海岸線でキューバ軍の反撃に遭い、わずか3日で全滅させられてしまった。情報専門家のCIAが主導したくせに、情報漏れが起きたのが原因であった。
「ピッグス湾侵攻」が情報漏洩のせいで失敗したことは史実である。
CIA局員の息子がソ連の女スパイに騙されて(ハニートラップね♪)、出張先のアフリカで洩らしちゃったというのは作り話である。
実際は、もっと単純でおバカなことが原因らしい。
キューバに遠征したのは反カストロの亡命キューバ人から成る兵団だったわけだが、キューバ人はとにかく陽気でお喋りである。
この連中、マイアミあたりの飲み屋で酔っ払って、「今度、カストロの首を取りに行くぜ!」とかベラベラ喋りまくったらしいのだ。
それを、潜入中のカストロのスパイが聞きつけてしまったと。
・・・事実は映画より奇なり。別に、ソ連のハニートラップも コンゴの秘密基地も要らなかったのである。
CIA局員のボンクラ息子を騙す必要なんか無かったのである。
「ピッグス湾事件」がアメリカの大敗に終わった理由は、「キューバ人のお喋り」にあったのだ。
問題にすべきなのは、実際のCIAが「情報漏洩の事実を知っていた」点である。それにもかかわらず、
彼らは作戦を強行した。その理由は単純で、彼らは「カストロとキューバをバカにして舐めていた」のである。
だから、情報漏洩の事実を知りながらも勝利を確信して作戦をそのまま強行し、その結果、大失敗したのである。
THE END
CIAの誕生
第二次世界大戦で、米国はドイツに参戦をきめる
米国にも諜報機関が必要と感じ、英国の諜報機関から学ぶ。
学んだのが、主人公のエドワード。
第2次対戦が終わると、それまでの活躍で、エドワードはCIAで上層部にいる。
「ピッグス湾事件」に失敗。
キューバのカストロ政権を倒すためにアメリカが行った軍事侵攻。
国際世論の非難をかわすため、侵攻軍の兵士は全員、亡命キューバ人から成っていた。
作戦の特徴は、計画から実行まで全てCIA(アメリカ中央情報局)の主導で行われた。
しかし、海岸線でキューバ軍の反撃に遭い、わずか3日で全滅させられてしまった。
情報専門家のCIAが主導したくせに、情報漏れが起きたのが原因であった。
本作では、エドワードの息子が漏らした。
情報漏れは史実ではありません。
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詳細
敗戦国ドイツにソ連の魔の手が伸びていました。多くの国が2つの大国の脅威の前に分断されてしまいます。
しかし両国は全く交流がなかったわけでありませんでした。ソ連とエドワードの所属するCIAは秘密裏に取引し、ロシア人の亡命や収集困難な互いの国の情報の調達をしていました。そしてアメリカはソ連の協力国キューバに攻撃を仕掛けようとしますが、敵に情報が漏れ、作戦は失敗。
エドワードのいる部門に二重スパイがいるのではないかと疑われてしまいます。
彼にはその裏切り者の目星がついていました。
そんな折り、彼の元にあるものが届きます。白人男性と黒人女性がベッドで交わっているモノクロ写真と、その音声を録音したものです。CIAの解析によって数週間で場所を特定するまでに至りました。アフリカのとある町の一室で、彼は見てしまいました。自分が息子にあげたはずの船の置物です。その瞬間、写真の人物が二重スパイなどの渦中の人物ではなく、あるいは裏切り者でもなく、その土地に赴任した自分の息子エドワード・ジュニアであることを悟ります。
ソ連の取引関係者による監視で撮影された写真がエドワードの元に送られていたのでした。
テープと写真の解析が出た。写真に写っているのは、エドワードの息子で、相手の女性は息子が結婚しようとしている黒人女子であった。キューバのビッグス湾という上陸地点を漏らしたのは、息子だった。
エドワード・ジュニアは、父らが話している会話を偶然聞いてしまって、これを寝物語に云ってしまったのだ。この黒人こそソ連のスパイであった。
テープと写真の分析結果、写真の場所は、コンゴのレオポルドヴィルであることが分かり、エドワードは現場に向う。そして、ついに写真の部屋を見つける。天井の壁には隠しカメラの跡があった。
そこへ15年にわたって腹の探り合いをしていたソ連の諜報員シャンコがあらわれる。隣室の盗聴部屋も明かす。ソ連が諜報活動したことをばらす。
エドワードは、国を守るか、息子を守るかの選択をせまられる。
そして、ワシントンの教会での息子の結婚式の日。息子達は花嫁の到着を待っている。しかし、花嫁はコンゴからの飛行中に空から落とされ死亡する。ウェディングドレスが空から舞い落ちる。
教会の前で待っているエドワードのもとへ死亡の報告が入る。息子は悲しみ泣いて父に、まさか父さんがと聞くが、エドワードは黙って抱擁する。
エドワードは、父の遺言を始めて読む。そこには、母や妻が幸せに普通に暮らすよう書かれていた。エドワードは、これを燃やして、任務へ戻る。
たとえ別居し、自分にほとんど関係がないとしても国民として、そして息子としてエドワードはジュニアを守りたいと感じていました。
ジュニアは間近に先の写真の黒人女性との結婚を控えていましたが、ソ連の息がかかっていたこと、そしてなにより黒人女性ということで
エドワードが彼女を飛行機からの落下事故に見せかけ殺してしまいます。
彼の元に再びしばらくの平穏が戻りました。
彼は南米の共産主義者と金のやりとりをしていたCIAの裏切り者を追放し、同僚と再度CIAの再構築に携わることになったのです。
==========
キューバ側に上陸地がばれたのは、本作のようなハニートラップじゃなくて
「ピッグス湾事件」とは、キューバのカストロ政権を倒すためにアメリカが行った軍事侵攻である。国際世論の非難をかわすため、侵攻軍の兵士は全員、亡命キューバ人から成っていた。この作戦の特徴は、計画から実行まで全てCIA(アメリカ中央情報局)の主導で行われたことである。しかし、海岸線でキューバ軍の反撃に遭い、わずか3日で全滅させられてしまった。情報専門家のCIAが主導したくせに、情報漏れが起きたのが原因であった。
「ピッグス湾侵攻」が情報漏洩のせいで失敗したことは史実である。
CIA局員の息子がソ連の女スパイに騙されて(ハニートラップね♪)、出張先のアフリカで洩らしちゃったというのは作り話である。
実際は、もっと単純でおバカなことが原因らしい。
キューバに遠征したのは反カストロの亡命キューバ人から成る兵団だったわけだが、キューバ人はとにかく陽気でお喋りである。
この連中、マイアミあたりの飲み屋で酔っ払って、「今度、カストロの首を取りに行くぜ!」とかベラベラ喋りまくったらしいのだ。
それを、潜入中のカストロのスパイが聞きつけてしまったと。
・・・事実は映画より奇なり。別に、ソ連のハニートラップも コンゴの秘密基地も要らなかったのである。
CIA局員のボンクラ息子を騙す必要なんか無かったのである。
「ピッグス湾事件」がアメリカの大敗に終わった理由は、「キューバ人のお喋り」にあったのだ。
問題にすべきなのは、実際のCIAが「情報漏洩の事実を知っていた」点である。それにもかかわらず、
彼らは作戦を強行した。その理由は単純で、彼らは「カストロとキューバをバカにして舐めていた」のである。
だから、情報漏洩の事実を知りながらも勝利を確信して作戦をそのまま強行し、その結果、大失敗したのである。
THE END
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