花束みたいな恋をした(2021)A〜似た者同士の恋の行方
花束みたいな恋をした(2021)A
★数行で映画紹介しなければ
脚本家・坂元裕二のオリジナル脚本による恋愛映画
★ショウトしょうとSHORT
最近 2時間映画が普通に堂々と上映されていますね
邦画の危機を感じます
本作も長いので しんどいですが
面白いです
似た者同士は、一度だめになると復縁はない
そりゃ そうだ。
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★概要ネタバレは基本情報のあとに
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★基本情報
監督 土井裕泰
脚本 坂元裕二
製作 有賀高俊
土井智生
出演者 菅田将暉
有村架純
清原果耶
細田佳央太
オダギリジョー
戸田恵子
岩松了
小林薫
音楽 大友良英
撮影 鎌苅洋一
編集 穗垣順之助(J.S.E.)
制作会社 フィルムメイカーズ
リトルモア
製作会社 『花束みたいな恋をした』製作委員会
配給 東京テアトル
リトルモア
公開 日本の旗 2021年1月29日
香港の旗 2021年6月10日
大韓民国の旗 2021年7月14日
上映時間 124分
★概要ネタバレ
2015年
大学生の山音麦 (菅田将暉)は、Googleストリートビューに自分が写っているのを発見し、
大喜びしていた。
道端で交通調査のアルバイトをしながら暮らしていた。
お笑いコンビ・天竺鼠のワンマンライブにも行きそびれてしまう。
一方、映画や小説が好きな大学生、八谷絹(有村架純)は、
お笑いコンビ・天竺鼠のワンマンライブに行こうとしたところ、
知人の男性と出会ってご飯を食べに行ってしまった。
結局彼は別の女性と街へ繰り出し、絹はライブにも行けませんでした。
ある夜、絹と麦は、終電に駆け込もうと改札へ向かいますが、乗りそびれてしまいます。
そこに居合わせたサラリーマン、会社員風の女性、絹、麦の4人は、カフェで時間を潰すことにしました。
その店で麦は、押井守を発見し、3人に伝えますが、サラリーマンと会社員の女性にはピンと来ません。
押井守を見たこと、そして彼を知っている人に出会えたことを、絹は内心喜びます。
カフェを出て、サラリーマンと会社員の女性は二人でタクシーに乗り込みました。気まずい空気のまま帰ろうとする麦に、絹は、押井守を見た興奮を伝えました。
麦と絹は居酒屋に入り、お互いのことを話し始めます。履いているスニーカー、好きな小説、映画の趣味、行きそびれた天竺鼠のライブなど、共通点が多い二人。
麦が趣味で作った、ガスタンクの映像を編集した「劇場版ガスタンク」の話題で盛り上がり、絹は「劇場版ガスタンク」を見るために、麦の部屋へ上がります。
麦の部屋の本棚に並べられた本は、絹の本棚とそっくり。そこにあったスケッチブックには、麦が描いたイラストが。絹はそのイラストが好きだと告げ、その言葉は麦の心に響き渡りました。
雨で濡れた絹の髪を、麦はドライヤーで乾かします。「劇場版ガスタンク」を観ながらこたつで寝てしまった絹に、麦はそっと毛布をかけました。
友達のような、恋人のような微妙な距離感のまま、二人は何度かデートを重ねます。
終電間際のファミレスで、麦は絹に告白をして、ついに付き合うことになりました。帰り道、二人は初めて手をつなぎ、唇を重ねます。
恋の楽しさにかまけていたこともあり、就活に出遅れていた絹。彼女の両親は、就職浪人を許さないという厳しい考えの持ち主で、連日の圧迫面接もあって絹は追い詰められていました。
麦は同棲を提案し、彼らは多摩川沿いのマンションに引っ越します。ふたりの同棲生活がはじまりました。
年越しも実家には帰らず、初詣で訪れた神社で、捨てられていた黒猫を拾います。猫には「バロン」と名付け、二人で飼うことに決めました。
2016年
大学を卒業し、フリーターになった二人。麦は知人の紹介で、イラストを描くバイトを、絹はジェラート屋で働いています。
二人は慎ましくも穏やかな幸せを感じていましたが、絹の両親には就職を勧められ、麦の父からは実家の新潟へ帰らないなら仕送りを止めると言われる始末。
イラストのバイトも、単価をどんどん下げられ、麦は絹との生活のために就職を決意します。絹も就活を始め、歯科医院の受付の仕事に就きますが、麦の仕事は決まらないままでした。
以下、赤文字・ピンク背景のエリアには『花束みたいな恋をした』ネタバレ・結末の記載がございます。『花束みたいな恋をした』をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。
2017年・2018年
ようやく、麦の就職先が決まりました。そこはネット通販中心の物流会社。営業になったこともあり、仕事に追われる日々が続きます。
いつの間にか、一番大事にしたかった絹との二人の時間も失われ、そのことすら忘れるほどに忙しく飛び回る麦。
絹は、イベント会社の社長にスカウトされ、転職を決めます。絹は仕事をしながらも、映画や読書など、自分の好きなことを大切にしてきました。
好きなことを仕事にしたいから転職すると麦に告げますが、仕事は遊びじゃないと批判されてしまいます。
その勢いで、自分が働くから、絹は仕事を辞めて、結婚して好きなことをしたらいいと、最悪なプロポーズをする麦。プロポーズはなかったことになり、彼らの間には重い空気が流れます。
2019年
イベント会社で働き始めた絹は、給料は少ないながらも充実した生活を送っていました。麦は、ますます営業の仕事が忙しくなり、生活もすれ違い。喧嘩どころか会話することすらありません。
そんな中、大学時代からの友人の結婚式に参列した二人は、この幸せな気持ちのまま別れようと心に決めます。
式後、二人は、数年前に告白したのと同じファミレスに立ち寄ります。
二人で過ごした幸せな日々を思い出し、麦は別れたくないと言い出しました。恋人としては無理かもしれないけれど、結婚して家族になれば、この関係でも大丈夫だと。
そこへ、まだ付き合う前の初々しい男女の客がやってきて、まるで数年前の自分たちのようなやりとりを始めます。
たまらなくなった絹は、店を飛び出します。麦は彼女を追いかけ、号泣する絹を抱きしめます。それが、恋人として最後のハグになりました。
彼らは別れることを決めます。
その後も、新たな引っ越し先が見つかるまで、二人は一緒に住むことに。まるで付き合いたての頃のような笑顔を浮かべ、二人で過ごす最後の時間は過ぎていきました。
2020年
あるカフェで、ひとつのイヤフォンのLRを分け合って、音楽を聴こうとしていたカップルがいました。
彼女とそれを見ていた麦は「それだと本当の音楽を聞くことはできない」と席を立ち、カップルに伝えようとします。
同時に、席から立ち上がった女性がいました。
絹でした。
絹も彼氏と店に来ており、麦と同じようにイヤフォンを分け合う行為の愚かさについて主張する。
絹と麦は、互いの顔を見るとそのまま席に座り、何事もなかったように、
今の恋人と話し始めます。
決して言葉を交わすことはなく、背を向けたまま手を振っていた。
部屋でパソコンを開き、Googleストリートビューで多摩川周辺を見ていた麦は、再度喜ぶ。
仲良く多摩川沿いを歩いている麦と絹の姿が写っていた。
THE END
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筆者の公式サイト
話題の映画とか一過性の映画でなくて、
100年経過しても名作と言われる映画を追いかける
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