思い、思われ、ふり、ふられ(2020)D〜高校生の4角関係の行方
思い、思われ、ふり、ふられ(2020)D〜高校生の4角関係の行方
★数行で映画紹介しなければ
高校生ラブコメ
人気少女漫画家、咲坂伊緒の青春三部作の三作目
ストロボ・エッジ(2015)
アオハライド(2014)
★ショウトしょうとSHORT
4角関係 義理兄弟の恋愛
似たようなストーリーがいくつかありますね。
この手で傑作作品は「マーマレードボーイ」だと思います。
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★概要ネタバレは基本情報のあとに
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★基本情報
監督 三木孝浩
脚本 三木孝浩
米内山陽子
原作 咲坂伊緒
『思い、思われ、ふり、ふられ』
製作 臼井央(企画・プロデュース)
春名慶(企画・プロデュース)
川田尚広
岸田一晃
製作総指揮 山内章弘
出演者
浜辺美波
北村匠海
福本莉子
赤楚衛二
上村海成
三船海斗
古川雄輝
戸田菜穂
音楽 伊藤ゴロー
小瀬村晶
主題歌 Official髭男dism
「115万キロのフィルム」
撮影 柳田裕男
編集 坂東直哉
制作会社 東宝映画
製作会社 映画「思い、思われ、ふり、ふられ」製作委員会
配給 東宝
公開 2020年8月14日
上映時間 124分
★概要ネタバレ
高校生女子・由奈(主人公)は、
同じマンションに引っ越してきた朱里(浜辺美波)が唯一の友だち。
転校の多かった朱里は要領がよく、何事にも積極的で現実的。
由奈は夢見がちな女の子で、男の子に声なんて掛けられないと言うが、
和臣(幼なじみ)だけとは意識せずに話せていて、朱里は驚きます。
放課後、朱里の部屋に遊びにきた由奈は、
やってきた理央(朱里の義理弟)を見て固まってしまう。
由奈が幼いころから憧れている絵本の中の王子様にそっくりだった。
理央は弟で、同じ高校に通う同じ一年生だと説明する朱里。
朱里は由奈の思いを察し、三人で勉強するのを提案。
コンビニに行くといって理央と由奈を二人きりにした。
緊張しながらも由奈は、成り行きで恋の告白の話を理央とした。
理央は、「ダメならきちんと断られた方が先に進めていい、
自分は告白すらできない」とつぶやきます。
実は理央と朱里は親同士の再婚によって姉弟となっただけで血のつながりはなく、
理央の告白できない相手が朱里であると由奈は理解してしまった。
朱里は外で和臣に会い、
時間つぶしでおしゃべりしているうちに興味を抱くようになります。
理央と和臣はお互いのことを話には聞いていて、
初対面でも仲良くなるのに時間はかかりませんでした。
朱里と和臣が急接近している様子をみると、
理央(朱里の義理弟)は複雑な思いにかられた。
由奈もまた、理央(朱里の義理弟)を好きになってはいけないと思いつつ、
どうすればやめられるのか悩んでいた。
図書館で勉強していた理央と由奈は帰り道で雨に降られ雨宿りをします。
理央は、朱里に告白できなかった経緯を由奈に話します。
由奈に自分と同じような苦しい思いをしてほしくないと思った理央は、
思い切って好きな人に告白してダメだったら自分が全力でなぐさめると言います。
由奈は勇気を出して理央に告白しますが
返事は「ごめん」。
由奈は、聞いてくれてありがとう、と答えるのでした。
体育の授業中に倒れてしまった朱里。
和臣がお姫様だっこで保健室に運んだと知り、
理央の心中はおだやかではありません。
傘を持って迎えにきた理央は朱里に、
和臣(幼なじみ)のことが好きなのかたずねます。
姉弟でそんな話したくないと言う朱里に理央は、
「なりたくてなったわけじゃない!」とイラ立ち、
ふいにキスしてしまいます。
朱里は、「こんなことで今までの努力をムダにするな!」と怒ります。
年ごろの男女がひとつ屋根の下で暮らすことを
必要以上に心配する朱里の母(戸田菜穂)のため、
朱里は家庭内の空気を壊さないように毎日気をつかって生活していたのです。
朱里は理央(朱里の義理弟)を避けるようになった。
由奈は理央から聞いてショックを受けますが、
両親の再婚前、告白しようとして朱里を呼び出すメッセージを送ったものの
朱里のスマホが水たまりに落ちて壊れてしまい、
思いを伝えられないまま
家族として紹介されてしまったという理央の苦悩を知ります。
理央は学校で朱里と強引に話をしようとします。
様子をからかった男子生徒を制したのは和臣でした。
その場を離れようとする朱里に決定的な言葉を言ってしまいそうになる理央。
必死で止め、理央を連れ出したのは由奈でした。
実は由奈は理央の話を聞いたあと、
朱里を呼び出して告白未遂の日のことを聞いていたのです。
朱里は理央からのメッセージを本当は見ていました。
告白されると思い待ち合わせ場所の公園に向かおうと家を出ると、
母が再婚相手を連れて帰ってきたところでした。
山本と名乗るその男性が理央の父親だとわかり、
朱里は理央の告白を聞いてはいけないと瞬間的に判断します。
そしてわざと水たまりにスマホを落として壊し、
メッセージを読んでいないことにしたのでした。
理央の父のスマホを借りて明るく理央に電話する朱里。
顔合わせの店で弾けるような笑顔で朱里は理央を迎えたのでした。
さまざまな葛藤を心の中に封印して…。
自分のことしか考えてない、と由奈に指摘される理央。
朱里の思いを知った理央はそれをムダにしないよう、
あえて母の前で明るく朱里に謝るのでした。
後日、理央は由奈にお礼を言います。
そして、いつの間にか由奈のことを目で追っていることに気づきます。
朱里は和臣に近づくため、オススメの映画を聞き今度DVDを借りた。
和臣の家には、夢のために大学をやめた兄が荷物を取りに帰ってきていた。
和臣の苦労も知らず「好きなことをやれ」と言ってすぐ出ていく兄。
その夜、和臣の両親は兄のことでののしり合い、
和臣はいたたまれずヘッドホンの音量を上げた。
夏休みのある日、由奈と朱里、理央、和臣の四人はいっしょにお祭りに出かけます。
浴衣の朱里に和臣はドキッとし、朱里は浴衣を着てよかったと嬉しくなります。
射的で、朱里が取れなかった景品を和臣が当てて朱里に渡した。
偶然二人きりになったとき、
朱里は和臣(幼なじみ)に
「私たち、付き合いませんか?乾くん、私のこと好きじゃないですか」と言います。
和臣の返事はノーでした。
朱里は明るく自分のカン違いを恥じ、忘れてほしいと笑いながら帰っていく。
実は和臣は、理央が朱里にキスしているところを目撃してしまっていたのです。
理央の思いを知った和臣は、自分の気持ちにフタをすることに決めた。
気まずくなってしまった朱里と和臣でしたが、
文化祭で同じ係になってしまう。
校内の映えスポットを紹介し写真撮影のお手伝いをする係の和臣は、
事前に撮影ポイントの下見をしています。
朱里をモデルに試し撮りをする和臣。
レンズの中の朱里の表情を見て何か言おうとした和臣に、
朱里は夏祭りのときのことは気にしないで、
とだけ言って去っていった。
文化祭の日。
朱里の前には元カレの亮介がやってきます。
迷惑がる朱里に亮介は、「なるべく自分がかっこ悪くならないように、
そうやって上から目線でないと自分を保てないとか、
中身空っぽすぎでしょ」と非難し、
来るんじゃなかったと帰ってしまった。
落ち込んだ朱里のもとに由奈から緊急LINEが。急いでかけつけると、
由奈が理央と同じクラスの我妻に告白されたといいます。
うれしかったけど断ったという由奈。
「誰かに告白されるくらい変われたのは理央くんのおかげだから、
この気持を理央くんに伝えたい」という由奈は朱里に背中を押してほしいと頼みます。
理央(朱里の義理弟)は王子様のコスプレをさせられ、恥ずかしくて隠れたが、
我妻が由奈の手を引いて走っている姿をみて焦り、
由奈に告白するべく後を追います。
校内中を走り回り、ようやく出会えた理央と由奈。
由奈は素直に感謝の気持ちを伝えます。
「誰かをさがしてたんだよね?」と言うと
理央は「そう。さがしてた。由奈を」と答えます。
「由奈が好きだ」
紙吹雪の舞うなか、嬉しそうに見つめ合う二人の姿を、
そっと和臣(幼なじみ)がカメラにおさめていました。
冬になり、理央(朱里の義理弟)と由奈はラブラブですが、
朱里は母から離婚をほのめかされ悩んでいた。
バイト先からクリスマスケーキを持ち帰っても家には誰もいません。
思い切って和臣の家にいくと両親がケンカの真っ最中。
朱里は和臣を高台の公園に誘い、二人だけのクリスマスパーティをします。
そこで将来の夢について、朱里は通訳になりたいと語り、
和臣は初めて映画をつくる仕事がしたいと口に出しました。
たくさん集めていた和臣の映画DVDが親によって捨てられていた。
そのことを知った朱里は和臣をなぐさめようと話しかけますが、
「やっぱり無理なんだよ」と和臣は夢をあきらめようとしています。
なおも励まそうとする朱里を和臣(幼なじみ)は拒絶。
朱里はその場から走り去った。
和臣(幼なじみ)は朱里を幻滅させてしまったと落ち込みます。
山本家では父のアメリカ転勤が決まり、家族会議が開かれていた。
度重なる親の都合に振り回され朱里も理央も今回ばかりは声をあげます。
結局、朱里は家族を守るために自分もアメリカに行くと宣言します。
そういえば母もアメリカに行くだろうと思ったからです。
いつも先回りして自分を抑えて行動してしまう朱里を心配した由奈は、
忘れ物を届けるフリをして山本家を訪れます。
朱里は具合が悪い、と部屋にこもっていましたが、
由奈は朱里の母に大きな声で、
「このマンションに越してきてくれてありがとうございます。
朱里ちゃんが大好きです」と告げ、
「朱里ちゃんの話をきいてあげてください」と懇願した。
そんな由奈を理央は愛おしく思い、朱里は部屋でひとり涙を流した。
その後朱里は母と仲直りをし、二人水入らずでいろいろな話に花を咲かせた。
理央は学校で和臣を呼び出し、アメリカ行きについて話します。
理央はひとりで日本に残り、
通訳が夢である朱里は両親とともにアメリカに行くというのです。
聞いた和臣(幼なじみ)が、どうしたいのか質問します。
煮え切らない和臣を理央は突き放して立ち去ります。
悶々とした和臣が昇降口へ降りてくると、
靴箱の中に朱里からのプレゼントが入っていた。
和臣(幼なじみ)が朱里にすすめた映画のDVDで、
添えられた手紙には「DVDはまた集めよう。これがその1本め」という
応援メッセージが書かれていた。
意を決した和臣(幼なじみ)は兄に電話し、
思うようにできないのを兄のせいにしていたと認め、
もう逃げないと告げて、
両親に映画をつくる仕事がしたいと話した。
和臣は朱里を高台に呼び出し、
山本さんのおかげだと礼を言います。
朱里は喜び、アメリカに行くと和臣に話した。
数年間、離ればなれになってしまうものの、
和臣と朱里は改めて思いを確認しあい、
晴れて恋人同士になった。
理央と由奈も合流し、
四人は晴れやかで幸せな笑顔で日の出を迎えるのでした。
THE END
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筆者の公式サイト
話題の映画とか一過性の映画でなくて、
100年経過しても名作と言われる映画を追いかける
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