銀嶺の果て(1947)D〜初期の黒沢脚本
銀嶺の果て(1947)D
★数行で映画紹介しなければ
黒澤明が執筆したオリジナル脚本『山小屋の三悪人』
冬の日本アルプスでロケーションを行った山岳アクション、
三船敏郎のデビュー作
★ショウトしょうとSHORT
山好きな谷口監督ですね。すぐわかります。
監督の妻は八千草薫です。 すごい。
「三悪人」のタイトル正確じゃないですね
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★概要ネタバレは基本情報のあとに
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★基本情報
監督 谷口千吉
脚本
黒澤明
谷口千吉
製作 田中友幸
出演者
志村喬
三船敏郎
若山セツ子
音楽 伊福部昭
撮影 瀬川順一
製作会社 東宝
配給 東宝
公開 日本の旗 1947年8月5日
上映時間 88分
★概要ネタバレ
「銀行破り三人組 長野拳の山に逃走!」の新聞見出しが。
野尻、江島、高杉の3人は銀行強盗を働き、冬の北アルプスに逃げ込む。
捜索隊が追いかける中、高杉は雪崩に巻き込まれて姿を消してしまう。
運良く助かった2人はスキー小屋に辿り着く。
登山家の本田がいて、可愛がっていて小屋の娘を脅迫して、先の道のない山越えを本田に案内させる。
夜になり、本田を先頭に凍てついた雪渓を歩き始める。
頂上で江島が足を滑らせ、野尻まで落ち、本田は全身の力で二人の重みを支えるが、
腕にザイルを巻き付けたまま自由を失う。
岩登りをして二人は本田のところまで来たが、腕を折って動けない本田を放って行こうという江島に対し、
野尻が反対し、戦いが始まる。
雪庇が崩れ、二人落ちていくが、江島は命を失ってしまう。
必死の思いで本田を助けようと下山を始める野尻。
ザイルをどうして切らなかったのか、という野尻に「ザイルが切れなかっただけで、山の掟ですよ」という。
ようやく本田を運んだ山小屋には警官たちが待機していた。
野尻は七得ナイフをプレゼントした春坊に蜂蜜を差し出されて心洗われる。
本田に謝ると「また山で会いましょう」と挨拶される。
野尻はレコードの音を聞きながら、下山し、列車の中で「もういっぺん山が見てえ」と
願って手錠のかかった手で車窓を拭く。
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あきれた間抜けな強盗組で、冬の北アルプスに逃げ込む?
都会の方が隠れやすいのに
車窓に映る野尻の顔と山の画面が、40年代では画期的撮影だろう。
THE END
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話題の映画とか一過性の映画でなくて、
100年経過しても名作と言われる映画を追いかける
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