ファーザー(2020)C〜認知症の老人の視点で
ファーザー(2020)C〜認知症の老人の視点で
★数行で映画紹介しなければ
認知症の父親と娘の人生と葛藤
アカデミー賞で脚色賞、主演男優賞の二冠
★ショウトしょうとSHORT
映画「メメント」を思い出しました。
記憶喪失の作品ですが
本作は認知症の老人の視点で描かれていて
最初とまどいましたが、支離滅裂な世界が描かれていて
ぞっとしました。
なるほど脚色賞だ。
以下の歌が切なく流れる。
プラシド・ドミンゴ - 真珠採り 「耳に残るは、君の歌声」
========
★概要ネタバレは基本情報のあとに
========
★基本情報
2012年パリで初演されて以来、ロンドン、ニューヨーク、
日本など30カ国以上で上演され、
フランス最高位の演劇賞をはじめ数々の賞を受賞した舞台の映画化作品
The Father
監督 フローリアン・ゼレール
脚本 フローリアン・ゼレール
クリストファー・ハンプトン
原作 フローリアン・ゼレール
『Le Père 父』
製作 フィリップ・カルカソンヌ(フランス語版)
サイモン・フレンド
ジャン=ルイ・リヴィ(フランス語版)
デヴィッド・パーフィット(英語版)
クリストフ・スパドーン
製作総指揮 ダニエル・バトセク
ローレン・ダーク
ポール・グリンデイ
ヒューゴ・グランバー
ティム・ハスラム
ジギー・カマサ
オリー・マッデン
出演者 アンソニー・ホプキンス
オリヴィア・コールマン
マーク・ゲイティス
イモージェン・プーツ
音楽 ルドヴィコ・エイナウディ
撮影 ベン・スミサード
編集 ヨルゴス・ランプリノス(英語版)
製作会社 F・コム・フィルム
トレードマーク・フィルムズ
Cine@
配給 イギリスの旗 ライオンズゲートUK
日本の旗 ショウゲート[1]
公開 イギリスの旗 2021年1月8日
日本の旗 2021年5月14日
上映時間 97分[2]
製作国 イギリスの旗 イギリス
フランスの旗 フランス
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
★概要ネタバレ
アンは、ロンドンのフラットで一人暮らしをしている
父アンソニーの元へと向かっていました。
父の面倒をみてくれていた介護人から世話するのを辞退したいという
連絡を受けたからです。
81歳になる父は、認知症の症状が出始めていましたが、
本人はまったく自覚しておらず、誰の世話もいらないと介護人を拒否していました。
「ひどいことを言ったんでしょ?」と尋ねるアンに対して父は悪びれた様子もなく、
介護人は盗難の癖があると言い放ちます。
しかし、盗まれたと父が訴えた時計は、すぐに家の中で発見されました。
アンは、父の面倒を看るわけにはいかなくなった。
恋人ができて、パリに行くという。
アンは新たな介護人を探し始めた。
ある日、アンソニーがキッチンで紅茶を入れていると
リビングに見知らぬ男が立っていました。
彼はアンの夫ポールだと名乗りました。
アンソニーは帰ってきたアンにそのことを話すと、
アンはポールとは5年前に離婚したじゃないと言い、
ここには誰もいないわよと応えました。
新しい介護人のローラが、父に挨拶にやってきました。
父は珍しくご機嫌で、彼女に酒を振る舞い、彼女を笑わせます。
しかし、笑いが止まらないローラに一転、
辛辣な言葉をぶつけ、ローラを戸惑わせます。
アンが席をはずすと、アンソニーはローラに自身のフラットの自慢をし、
アンが夫と共にここに移り住んで来て、
この家を自分たちのものにしようと狙っているのだと話します。
夜になり、自室を出て廊下を歩いていたアンソニーは、
漏れ聞こえるアンと夫の会話を聞いてしまいます。
夫はアンソニーを「わざとやっているのか」と激しくなじり、病気なのだから、
施設に入れるべきだと主張していました。
父がいることに気がついたアンは、「どうしてそこにいるの!?」と叫び、
父に食事をしようと語りかけます。
何事もなかったかのように食事する3人。
アンソニーが席を離れると、再び、アンと夫の会話が聞こえてきました。
さっきと逐一同じ言葉です。
アンソニーが戸口に立っているのに気がついたアンは驚き、笑顔を作って、
父を呼びますが、アンソニーは部屋へと戻っていきました。
翌朝、介護人のローラがやってきた時、アンソニーはまだパジャマ姿でした。
彼は家の雰囲気がいつもと違うと苛立っていました。
薬を飲むようせかすローラに対して、
アンソニーは「私をバカにしているのか」と怒鳴りつけ、
ローラはそんなつもりではありませんでしたと謝罪します。
アンソニーは機嫌を直し、ローラがアンの妹ルーシーに似ていると告げます。
ローラは「お聞きしています」とつらそうな顔をし、
「交通事故に合われたとか」と言いました。
アンソニーはなんでそんなことを言うのかと驚き、否定します。
ローラは驚いたようでしたが、
すぐに服を着替えましょうとアンソニーに話しかけました。
パジャマ姿のままのアンソニーの前にはアンがいました。
朝だとばかり思っていたら、もう夜になっていました。
アンソニーは戸惑い、そんな父の姿にアンは胸を痛めます。
そんなある日、アンソニーがキッチンに行くと、アンの夫がそこにいて、
アンソニーに詰め寄ってきました。
このフラットは自分とアンのフラットで、
ひとりにはしておけないと心配したアンがあなたを連れてきたのだと夫は言います。
「優しい娘を持って幸せですね」と皮肉めいた口調で話しながら、
彼はアンソニーの頬を平手打ちしました。
「いつまで私たちをイラつかせる気ですか」と、もう一度頬をきつく叩かれ、
アンソニーは愕然と立ち尽くします。
朝、目醒めたアンソニーをアンが優しく迎えました。
「今日から新しい人が来てくれるわ」というアンに、
アンソニーは「彼女のことは気に入った。
ルーシーに似ているんだ」と機嫌よく応えました。
しかし、入ってきたのは見知らぬ女性でローラではありませんでした。
アンソニーは違う、この人ではないと主張しますが、アンは仕事に出かけていきました。
夜中に目が覚めたアンソニーが部屋を出ると、そこはいつもの自分の家ではなく、
病院の廊下へと繋がっていました。
戸惑いながら、声のする部屋を覗くと、
そこには傷だらけでベッドに横たわるルーシーの姿がありました。
朝、ベッドにアンソニーが座っていると、介護人の女性が入ってきました。
それはあの時の女性でした。
アンソニーは混乱して思わず「ここはどこだ、私は誰なんだ!」と頭を抱えます。
アンはどこにいるのかとアンソニーが尋ねると、
彼女はパリにいますよ、と介護人は応えました。
驚いて聞き返すアンソニー。
もう随分前にアンは再婚してパリに移住し、
週末になる度、アンソニーを見舞いに施設を訪れていると語る介護人の言葉を
アンソニーは信じられない様子で聞いていました。
アンソニーは自分の母親の話し始めた。
母に見舞いに来てほしいと言う。
威厳あるアンソニーの姿はもはやなく、
「母さん! うちに帰りたい!」と、
アンソニーは子供のように訴える。
介護人はアンソニーのとなりに腰掛け、優しく彼の肩に腕を回しました。
アンソニーも甘えるように彼女にもたれかかりました。
介護人はまるで母親のように優しく穏やかに「着替えて外に散歩に行きましょう」
とアンソニーに語りかけました。
窓の外には晴天の中、青々とした木々の葉が風に吹かれて優しく揺れていました。
-------------
老人の父を介護していた長女は恋人とパリに行ってしまう。
老人は介護施設にいるが、長女と同居していると思いこんでいる。
THE END
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筆者の公式サイト
話題の映画とか一過性の映画でなくて、
100年経過しても名作と言われる映画を追いかける
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★数行で映画紹介しなければ
認知症の父親と娘の人生と葛藤
アカデミー賞で脚色賞、主演男優賞の二冠
★ショウトしょうとSHORT
映画「メメント」を思い出しました。
記憶喪失の作品ですが
本作は認知症の老人の視点で描かれていて
最初とまどいましたが、支離滅裂な世界が描かれていて
ぞっとしました。
なるほど脚色賞だ。
以下の歌が切なく流れる。
プラシド・ドミンゴ - 真珠採り 「耳に残るは、君の歌声」
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★概要ネタバレは基本情報のあとに
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★基本情報
2012年パリで初演されて以来、ロンドン、ニューヨーク、
日本など30カ国以上で上演され、
フランス最高位の演劇賞をはじめ数々の賞を受賞した舞台の映画化作品
The Father
監督 フローリアン・ゼレール
脚本 フローリアン・ゼレール
クリストファー・ハンプトン
原作 フローリアン・ゼレール
『Le Père 父』
製作 フィリップ・カルカソンヌ(フランス語版)
サイモン・フレンド
ジャン=ルイ・リヴィ(フランス語版)
デヴィッド・パーフィット(英語版)
クリストフ・スパドーン
製作総指揮 ダニエル・バトセク
ローレン・ダーク
ポール・グリンデイ
ヒューゴ・グランバー
ティム・ハスラム
ジギー・カマサ
オリー・マッデン
出演者 アンソニー・ホプキンス
オリヴィア・コールマン
マーク・ゲイティス
イモージェン・プーツ
音楽 ルドヴィコ・エイナウディ
撮影 ベン・スミサード
編集 ヨルゴス・ランプリノス(英語版)
製作会社 F・コム・フィルム
トレードマーク・フィルムズ
Cine@
配給 イギリスの旗 ライオンズゲートUK
日本の旗 ショウゲート[1]
公開 イギリスの旗 2021年1月8日
日本の旗 2021年5月14日
上映時間 97分[2]
製作国 イギリスの旗 イギリス
フランスの旗 フランス
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
★概要ネタバレ
アンは、ロンドンのフラットで一人暮らしをしている
父アンソニーの元へと向かっていました。
父の面倒をみてくれていた介護人から世話するのを辞退したいという
連絡を受けたからです。
81歳になる父は、認知症の症状が出始めていましたが、
本人はまったく自覚しておらず、誰の世話もいらないと介護人を拒否していました。
「ひどいことを言ったんでしょ?」と尋ねるアンに対して父は悪びれた様子もなく、
介護人は盗難の癖があると言い放ちます。
しかし、盗まれたと父が訴えた時計は、すぐに家の中で発見されました。
アンは、父の面倒を看るわけにはいかなくなった。
恋人ができて、パリに行くという。
アンは新たな介護人を探し始めた。
ある日、アンソニーがキッチンで紅茶を入れていると
リビングに見知らぬ男が立っていました。
彼はアンの夫ポールだと名乗りました。
アンソニーは帰ってきたアンにそのことを話すと、
アンはポールとは5年前に離婚したじゃないと言い、
ここには誰もいないわよと応えました。
新しい介護人のローラが、父に挨拶にやってきました。
父は珍しくご機嫌で、彼女に酒を振る舞い、彼女を笑わせます。
しかし、笑いが止まらないローラに一転、
辛辣な言葉をぶつけ、ローラを戸惑わせます。
アンが席をはずすと、アンソニーはローラに自身のフラットの自慢をし、
アンが夫と共にここに移り住んで来て、
この家を自分たちのものにしようと狙っているのだと話します。
夜になり、自室を出て廊下を歩いていたアンソニーは、
漏れ聞こえるアンと夫の会話を聞いてしまいます。
夫はアンソニーを「わざとやっているのか」と激しくなじり、病気なのだから、
施設に入れるべきだと主張していました。
父がいることに気がついたアンは、「どうしてそこにいるの!?」と叫び、
父に食事をしようと語りかけます。
何事もなかったかのように食事する3人。
アンソニーが席を離れると、再び、アンと夫の会話が聞こえてきました。
さっきと逐一同じ言葉です。
アンソニーが戸口に立っているのに気がついたアンは驚き、笑顔を作って、
父を呼びますが、アンソニーは部屋へと戻っていきました。
翌朝、介護人のローラがやってきた時、アンソニーはまだパジャマ姿でした。
彼は家の雰囲気がいつもと違うと苛立っていました。
薬を飲むようせかすローラに対して、
アンソニーは「私をバカにしているのか」と怒鳴りつけ、
ローラはそんなつもりではありませんでしたと謝罪します。
アンソニーは機嫌を直し、ローラがアンの妹ルーシーに似ていると告げます。
ローラは「お聞きしています」とつらそうな顔をし、
「交通事故に合われたとか」と言いました。
アンソニーはなんでそんなことを言うのかと驚き、否定します。
ローラは驚いたようでしたが、
すぐに服を着替えましょうとアンソニーに話しかけました。
パジャマ姿のままのアンソニーの前にはアンがいました。
朝だとばかり思っていたら、もう夜になっていました。
アンソニーは戸惑い、そんな父の姿にアンは胸を痛めます。
そんなある日、アンソニーがキッチンに行くと、アンの夫がそこにいて、
アンソニーに詰め寄ってきました。
このフラットは自分とアンのフラットで、
ひとりにはしておけないと心配したアンがあなたを連れてきたのだと夫は言います。
「優しい娘を持って幸せですね」と皮肉めいた口調で話しながら、
彼はアンソニーの頬を平手打ちしました。
「いつまで私たちをイラつかせる気ですか」と、もう一度頬をきつく叩かれ、
アンソニーは愕然と立ち尽くします。
朝、目醒めたアンソニーをアンが優しく迎えました。
「今日から新しい人が来てくれるわ」というアンに、
アンソニーは「彼女のことは気に入った。
ルーシーに似ているんだ」と機嫌よく応えました。
しかし、入ってきたのは見知らぬ女性でローラではありませんでした。
アンソニーは違う、この人ではないと主張しますが、アンは仕事に出かけていきました。
夜中に目が覚めたアンソニーが部屋を出ると、そこはいつもの自分の家ではなく、
病院の廊下へと繋がっていました。
戸惑いながら、声のする部屋を覗くと、
そこには傷だらけでベッドに横たわるルーシーの姿がありました。
朝、ベッドにアンソニーが座っていると、介護人の女性が入ってきました。
それはあの時の女性でした。
アンソニーは混乱して思わず「ここはどこだ、私は誰なんだ!」と頭を抱えます。
アンはどこにいるのかとアンソニーが尋ねると、
彼女はパリにいますよ、と介護人は応えました。
驚いて聞き返すアンソニー。
もう随分前にアンは再婚してパリに移住し、
週末になる度、アンソニーを見舞いに施設を訪れていると語る介護人の言葉を
アンソニーは信じられない様子で聞いていました。
アンソニーは自分の母親の話し始めた。
母に見舞いに来てほしいと言う。
威厳あるアンソニーの姿はもはやなく、
「母さん! うちに帰りたい!」と、
アンソニーは子供のように訴える。
介護人はアンソニーのとなりに腰掛け、優しく彼の肩に腕を回しました。
アンソニーも甘えるように彼女にもたれかかりました。
介護人はまるで母親のように優しく穏やかに「着替えて外に散歩に行きましょう」
とアンソニーに語りかけました。
窓の外には晴天の中、青々とした木々の葉が風に吹かれて優しく揺れていました。
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老人の父を介護していた長女は恋人とパリに行ってしまう。
老人は介護施設にいるが、長女と同居していると思いこんでいる。
THE END
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筆者の公式サイト
話題の映画とか一過性の映画でなくて、
100年経過しても名作と言われる映画を追いかける
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