プロミシング・ヤング・ウーマン(2020)A〜復讐の斬新なネタ
プロミシング・ヤング・ウーマン(2020)A〜復讐の斬新なネタ
★数行で映画紹介しなければ
世の中のゲスな男たちに鉄槌を下す「復讐の天使」となった女性
★ショウトしょうとSHORT
第93回アカデミー賞で作品、監督、主演女優など5部門にノミネートされ、
脚本賞を受賞
なるほど今まで見たことのない新鮮な女性の復讐ストーリー
監督脚本制作のエメラルド・フェネルは英国の女性で、
ア賞監督賞候補は英国女性初。
復讐しながら、常に改心して復讐をあきらめようとするところが
好感を与えますね。人はそうなんですよ。
秀作だが、B評価でもいいかと思ったが。
最後の展開が秀一。
========
★概要ネタバレは基本情報のあとに
========
★基本情報
Promising Young Woman
監督 エメラルド・フェネル
脚本 エメラルド・フェネル
製作 エメラルド・フェネル
トム・アッカーリー
ベン・ブラウニング
アシュリー・フォックス
ジョシー・マクナマラ
マーゴット・ロビー
製作総指揮 グレン・バスナー
キャリー・マリガン
アリソン・コーエン
ミラン・ポペルカ
出演者
キャリー・マリガン
ボー・バーナム(英語版)
アリソン・ブリー
クランシー・ブラウン
音楽 アンソニー・ウィリス
撮影 ベンジャミン・クラカン
編集 フレデリック・トラヴァル(英語版)
製作会社 フィルムネイション・エンターテインメント(英語版)
ラッキーチャップ・エンターテインメント(英語版)
配給 アメリカ合衆国の旗 フォーカス・フィーチャーズ
日本の旗 パルコ/ユニバーサル映画
公開 アメリカ合衆国の旗 2020年12月25日
日本の旗 2021年7月9日(限定公開)[1]
日本の旗 2021年7月16日
上映時間 113分
製作国 アメリカ合衆国
★概要ネタバレ
第一章
カサンドラ・トーマス(キャシー)は医学部在籍中、
親友のニーナが同級生のアルにレイプされた。
ニーナは周囲に被害を訴えたものの、誰からも信じてもらえずに、
自殺してしまった。
ショックを受けたキャシーは医学部を中退し、
近所の喫茶店でバリスタとして働いていた。
両親の元で暮らしていた。
夜になるや、キャシーは復讐の鬼へと変貌し、
ナンパしてきた男に誘われて、ベッドにはいるが
突然「やめてと言っているでしょう?」と言って、
女性を性欲のはけ口としか思わない男たちに制裁を加えていた。
ある日、キャシーの働くコーヒーショップに同じ大学に通い、
現在は小児科医となったライアン(ボー・バーナム)がやってきます。
何故こんな仕事をしているのかと戸惑うライアンに対し、
医大まで行ったのに中退してこんなところで働いているのはおかしいのかとキャシーは聞き返します。
大学の頃からキャシーに好意を抱いていたライアンは食事に行かないかと誘います。
キャシーはデタラメの連絡先を教えます。
デタラメと気づいたライアンは再びキャシーの働くコーヒーショップを訪れます。
ライアンの好意に、恋愛に対し前向きになろうとする気持ちと信じきれない気持ちで葛藤しています。
ライアンが大学時代の旧友らと今も付き合いがあること、
あの事件に関わりのある人々の名前を聞き、
キャシーは復習計画を練り始めるのでした。
第二章
医学部の同級生で今はリッチな母親になったマディソン(アリソン・ブリー)に
キャシーはSNSを通じて連絡を取り、ランチをしに行きます。
久しぶりに再会したキャシーに何の警戒心も抱いていないマディソンに
キャシーはあの事件のことを話題にします。
マディソンは事件のことあまり覚えておらず、皆酔っていて分からなかったと言います。
同じパーティの場にいながらニーナが被害に訴えても信じず、味方にならなかったマディソン。
キャシーは事前にマディソンのお酒に薬を入れ、酔いやすくなるようにしていました。
依頼していた男にマディソンを連れてホテルに行くよう促します。
酔って記憶をなくし、目覚めると知らない男性とホテルの一室にいたマディソンは
何か間違いがあったら…と不安になり、キャシーに連絡をします。
ニーナと同じ目に遭わせたのです。
キャシーは復学の相談といい、大学の学部長に会いに行きます。
中退した理由を尋ねられたキャシーはニーナの事件のことを話し、
証拠不十分で取り合ってもらえなかったと言うと学部長はすまなかったと謝りますが、
取り合わなかった人物が自分であるとわかった瞬間態度を変えます。
学部長をしているとそういう訴えは多い、
証拠不十分で前途有望な青年の未来を潰すわけにはいかない、
と言う学部長にキャシーは
「あなたは正しい。前途有望な青年の人生を台無しにするわけにはいかない。
でも前途有望な女性は?」と言います。
「あなたは自分が正しいと証明したいの」と言う学部長にキャシーは、
学部長の娘を誘拐し、男性の元に連れて行ったと衝撃の告白をし、
自分の身内だったらそんなことを言えなくなると突きつけるのです。
学部長はうろたえ、娘の居場所を言いなさいと形相を変えキャシーに詰め寄ります。
するとキャシーは自分は男とは違う、と嘘を着いただけで実は飲食店で好きなバンドが来るかと待っているが、バンドは一生こないから迎えに行ってあげてと言います。
そして娘さんは馬鹿だけれど、女に賢さはいらない、
役に立たないものねと吐き捨てて出て行きます。
第三章
ニーナがアル・モンローを訴えた訴訟を揉み消した弁護士の元にキャシーは訪れました。
弁護士の仕事を求職しているJ.モンローは、キャシーを見るなりずっと待っていたと言います。
何件も揉み消してきたのでしょうとキャシーが問い詰めると、
弁護士は疲弊した様子でニーナの一件があって以来後悔し、
眠れなくなったと言うのです。
忘れているものと思っていたJ.モンローが忘れていないどころか、
ニーナの件により精神を病んでしまったことに驚き戸惑います。
許して欲しいと懇願するJ.モンローに許すとキャシーは言いました。
J.モンローの様子に復讐することの虚しさを感じた。
ライアンとの恋愛に夢中になり、復讐を忘れようとしていた。
父母にも紹介して結婚も視野に入ってきた。
マディソンが訪れてきます。
「大丈夫よ。あの男はあなたに何もしていないから」
「本当なの?」
「見に行くように頼んだだけ」
安心したマディソンは、
当時流れてきた動画を見つけたという。
当時はその動画を“面白い”と思っていたとマディソンは
苦々しくいうと動画の入っている携帯を渡し、
「私を巻き込まないで。もう二度と連絡してこないで」と言った。
恐る恐る動画を再生すると、そこには犯されているニーナが、
かわるがわる男たちにレイプされている様子が映っていた。
その場にはライアンも行為をしていた。
キャシーはライアンの仕事先に向かい、ライアンに動画を見せます。
ライアンは昔のことだ、若かったんだと言います。
キャシーのことが好きなんだ、とも。
キャシーは「よく考えて答えて、
この動画をあなたの友人のアドレス全部に送られたくなかったら
アル・モンローの独身最後のパーティの場所を教えて」と言います。
ライアンは場所を教えた。
「ぼくは君を愛しているんだ」
「私も随分悩んだわ。でも許せない」
カラフルな髪色のカツラをつけ、露出の多いナースの格好をしたキャシーは
アル・モンローが独身最後のパーティを行っている会場の呼び鈴を鳴らします。
パーティ会場の男たちは誰かが呼んだストリッパーだと思い
キャシーの差し出すお酒を何の疑いもなく飲みます。
アル・モンローを連れ寝室に向かったキャシーは性的なプレイと見せかけて
アル・モンローの両手に手錠をかけベッドに固定します。
そして名前を聞かれたキャシーはニーナの名前を名乗ります。
名前を聞いたアル・モンローは突然警戒し始めます。
事件のことを追求し始めるキャシーに
アル・モンローはニーナも自分も酔っていたと釈明する。
そんなアル・モンローにキャシーは(アル・モンローの)友人が
お酒に何かを混ぜて入れるとこは簡単だと言っていた話をし、
下にいる男たちは今頃寝ていると言います。
ニーナは大学で一番成績がよかった、そしてキャシーも。
成績優秀な2人がやめてアル・モンローは首席で卒業できた、
ニーナはあなたのせいで、自殺した。
そう言いながらキャシーは注射器を手に取りアル・モンローに迫ります。
アル・モンローは手錠が抜けて、抵抗し、
キャシーを枕で窒息死させてしまいます。
殺人を犯し、パニックになっているアル・モンローの元に
朝になり友人がやってきた。
「死んでいるんだ?」
友人「なぜ?」
「わからない。死んでいるんだ」
「わかった。事故死だな」
仕事も成功し、結婚を控えているアル・モンローの人生を潰すわけにはいかないと
友人と画策してキャシーを焼いてしまいます。
そして迎えた結婚式でしたが…
式の途中に警官がやってきてアル・モンローと友人は逮捕された。
キャシーは自分の身に万が一が起きたことを予期して弁護士に連絡していた。
ライアンはキャシーが失踪したと聞き安心していた。
レイプの共犯者として密告されない。
そんなライアンの元に
キャシーから予約メッセージが届きだした。
1「これで終わりだと思っていた?」
2「結婚式、楽しんだ?」
3「好きよ。キャシーとニーナより」
THE END
=====
筆者の公式サイト
話題の映画とか一過性の映画でなくて、
100年経過しても名作と言われる映画を追いかける
=====
スポンサーサイト