プロデューサーズ(1968)C〜わざと失敗させたほうがもうかる
プロデューサーズ(1968)C〜わざと失敗させたほうがもうかる
★数行で映画紹介しなければ
落ちぶれた元大物プロデューサーとプロデューサーを夢見る会計士。
彼らは出資金をだまし取るため、わざと失敗確実のミュージカルを上演するが…。
★ショウトしょうとSHORT
アメリカの三大コメディと言われている。
好き嫌いの別れそうな作品で、下ネタが多いのです。
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★概要ネタバレは基本情報のあとに
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★基本情報
The Producers
監督 メル・ブルックス
脚本 メル・ブルックス
製作 シドニー・グラジエ
出演者 ゼロ・モステル
ジーン・ワイルダー
ケネス・マース
リー・メレディス
クリストファー・ヒューイット
音楽 ジョン・モリス
撮影 ジョセフ・コフィ
編集 ラルフ・ローゼンブラム
配給 アメリカ合衆国の旗 エンバシー・ピクチャーズ
日本の旗 ザジフィルムズ
公開 アメリカ合衆国の旗 1968年11月10日
日本の旗 2000年12月23日
上映時間 88分
製作国 アメリカ合衆国の旗
★概要ネタバレ
ミュージカルの聖地、ブロードウェイ。
マックス・ビアリストックが作ったミュージカルはまたもや大コケだ。
かつてはブロードウェイきっての大プロデューサーとして名をはせたマックスも、今では落ち目。何人もの老人女性の恋のお相手をしてショーの資金を稼ぐ始末だ。
彼の事務所に、会計士のレオ・ブルームが帳簿の整理にやってきた。かれはマックスの帳簿を見て、収入の計算が合わないと指摘する。つじつま合わせを懇願されたレオは、ショーが失敗した方が儲かる場合もあることに気がつく。それを聞いたマックスは大乗り気で話を聞く。
100万ドル集めて10万ドルのミュージカルを作り、大失敗させれば、出資者に金を返す必要もないから大儲けだと言うのだ。マックスは最悪の脚本・演出家・役者と200万ドルの出資金を集めて大儲けしようとレオに持ちかける。
いかさまともいえるこの計画を辞退したレオだったが、会計士の仕事はみじめで退屈。彼は子供のころからプロデューサーになるという夢を持っていた。レオはマックスの申し出を受けてプロデューサーになることを決意する。
まずは最低の脚本探し。マックスは全ての人を敵に回すような、大コケ確実の脚本を見つけ出した。題名は『ヒトラーの春』、独裁者ヒトラーを賛美した内容だった。2人は急いで作者のフランツ・リープキンに会いに行く。フランツはヒトラー狂信者で、脚本を使う代わりに、2人にヒトラーへの忠誠を誓わせる。「もしヒトラーの名を汚すことがあれば死が待っている」と脅すのだった。
次は最低の演出家探し。ドレス姿で現れた演出家のロジャーに、マックスとレオは唖然とする。彼は女装趣味があるゲイなのだ。明るい内容のショーしか演出したくないと渋るロジャーに、マックスは歴史ものに挑戦すればトニー賞も夢ではないと説得する。
脚本と演出家が決まり喜ぶ2人のもとに、スウェーデン人のセクシーな女性、ウーラが訪ねてきた。女優を目指す彼女は、ミュージカルに出してもらうために色仕掛けでアピールする。彼女の色気に、2人は採用を決定する。2人はリハーサルに入るまで、ウーラに秘書兼受付嬢をしてもらうことにする。
次は制作資金だ。マックスは自分の出資者であるお年寄りたちを招集して、200万ドルの出資金を集めた。一方ブルームはウーラに惹かれる気持ちを隠そうとするが、ついにウーラと恋仲になってしまう。
あと必要なのは役者だが、主役決めが難航していた。ヒトラー役の役者を決めるオーディションが始まるが、まともな役者が来ない。オーディションに来ていたフランツは候補者の歌い方に憤慨、自分が歌い始める。それを見たマックスはフランクをヒトラー役に指名する。
ついに舞台初日。「グッドラック(幸運を)」と言うレオに、「その言葉は舞台初日には縁起が悪い」と注意するマックス達。代わりに「脚を折れ!」がと言うのがよいと教えられる。控室に向かうフランツに皆で「脚を折れ!」と声をかけると、フランツは本当に階段を踏み外して脚を折ってしまった。このままでは舞台は中止、チケットも払い戻しだ。困ったマックスはロジャーに代役を頼む。
ついに舞台の幕が上がる。ヒトラーをほめたたえる内容に、観客は皆唖然。不快感をあらわにし、客席を立ち始める。その様子を見てマックスとレオはにんまり。しかしついにヒトラー役のロジャーが登場した瞬間、観客の足が止まる。ロジャーの演じるゲイっぽいヒトラーに、観客たちは大うけだ。なんと、舞台は大成功を収めてしまった。
ミュージカルが大ヒットして困ったのはマックスとレオ。レオは終身刑を恐れて自首しようとし、2人は大げんかを始める。そこへ、ヒトラーを侮辱されて激怒したフランツが、銃を手に乗り込んでくる。騒ぎを聞いた警察がフランツを逮捕するが、マックスの様子を怪しんだ警察が2重帳簿を発見、マックスも逮捕されてしまう。隠れていたレオにウーラは、お金を持って2人で逃げようと提案する。
牢屋に入れられたマックスのもとに、レオから「自分はリオでウーラと楽しく過ごしている」という手紙が届く。友に裏切られたと嘆くマックスの裁判中、レオとウーラが現れた。レオは「マックスが自分の人生を変えてくれた」と弁護する。マックスとレオは、互いがかけがえのない友であると再確認した。
しかし裁判長は、2人をシンシン刑務所に入れるのだった。
シンシン刑務所。
レオ、マックス、フランツは、刑務所内で囚人たちが出演するミュージカルを作っていた。
功績をたたえて、3人に恩赦があたえられた。
再びブロードウェイ。
レオとマックスが発表した『愛の囚人』は大成功。
見事ブロードウェイに返り咲くのだった。
THE END
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筆者の公式サイト
話題の映画とか一過性の映画でなくて、
100年経過しても名作と言われる映画を追いかける
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